葉月***ひまわり
2022年8月20日(土)+253265人
「ひまわり」を観た。あらすじはもう忘れた。ソフィアローレンとマルチェロマストロヤンニだ。
ジジイになると涙腺が弱くなるようで、涙した。
結婚してすぐにソ連に出兵したアントニオ、戦後になっても長らく帰って来ないが、妻のジョバンナは何年たっても「生きている」と諦めきれずにソ連に探しに行くことにした。
「この下にはイタリア兵、ソ連兵、ドイツ兵、一般人が埋まっている」というひまわり畑が一面に広がっている中、執念が実って、やっと見つけた時は、極寒で凍死寸前に記憶を失いロシア人の女性に助けられ、既に子供も居る家庭を持っていた。
そして現地で妻となったロシア人女性に促されて、汽車から降りて来たアントニオと遠目に相対する時が来た。お互いじっと見つめ合う。汽車が動き出す。ジョバンニは言葉を交わす事なく汽車に飛び乗り、号泣した・・・思わず涙が出て止まらなかった。
なんてこった!《私という妻があるのに、でも小さな子供もいる命の恩人のロシア人女性との家庭は壊せないし》とのやるせない思いに同情する。
そして数年後、アントニオが単身で帰国し、ジョバンナへの愛は変わらず、「一緒に・・」と言うが、彼女にもすでに男の子がいて叶う事なく、最後にアントニオは汽車で、ジョバンナの見送りを受けながら物語は終わった。
また涙が出てきて、広大なひまわり畑のウクライナ侵攻が未だに終息しないことを憂うばかりだ。
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