2022年11月5日(土)+ 74170人

秋も残り二日になり、猫庭のハナミズキも葉を落とし始め、M婆の仕事は落葉拾いの朝の日課になった。
いちにち日遅れの月命日訪問に高野のケーキを土産に、櫛引のj子叔母宅へ向かう。土曜日のそごうの昼過ぎの高野コーナ-はいつも混んでるつもりで早めに来たが、空いていてすぐに用事が済んでしまったので、遠まわりしながら、それでも定刻の10分前に着いた。
門の表札には叔父の名前がまだ取り付けられている、玄関の呼び鈴を押すが、「・・・」気付いてないかと、30秒後に《ピンポ~ン》する「・・・」30秒待つ。そして《ピンポ~ン》する。曇りガラス越しに気配があり,《カチャ!》とドアが開き「ごめんなさいトイレにはいってて・・・」
「ごめんごめん急がせて!」と重度の難聴なので、補聴器を付けてても聞こえにくいので、大声で言う。顔つきを見る限り、元気そうだ。突当りにの仏間に向かい、線香を焚き鈴して、手を合わせる。2時なので、ハピはまだ寝ているはずだ。
「フォークある?今日はイチゴのケーキにしたからぁ」「いつも悪いわね~」普段、自宅ではケーキは食べない。月命日のこの日だけケーキを食べる。っていうかj子の1個だけだと、遠慮するかと思い、2個入りで買ってきて、一緒に食べることにしている。
玄関の上がり口横の部屋の書棚に和洋楽のLpレコードが埃を被って数10冊積んである。結構懐かしいものばかりだ。「ところでj子さんどんな歌手が好きだったの?」「TVはまだ無かったし、特には無いけど・・SKDの小月冴子とか並木路子、淡路恵子、草笛光子、美空ひばりは知ってるわ、国際劇場に見に行ったもの」
そして、昭和38年生まれの長女は宝塚が大好きで、天海祐希をわざわざ兵庫県の宝塚まで観に行ったくらいだった。という。SKDや宝塚の話で盛り上がってしまい、その話だけで、2時間も喋ったころ、知らぬまにハピが来ていた。「よ~元気か~」と言いながら頭や体や長い尻尾を触りまくった。最近は平皿の水より湯飲み茶わんの水が好きらしく、わざわざ顔を茶わんに突っ込んでピチャピチャと飲んでいる。猫も同じうつわは飽きるのだろうか?
いつの間にか暗くなり、お暇して家路に着く。家のそばの信号待ちに南の空を見えげると、20階の高層マンション上に月がそしてその右上に木星が光っている。そういえば皆既月食になりそうだとTVで言っていた。
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