2024/04/24

卯月***雨雨三島完読

2024年4月24日(水)

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天人五衰(てんにんのごすい)とは、仏教用語の一つで、六道最高位の天界にいる天人長寿の末に迎える死の直前に現れる5つの兆しのこと。 死期が近くなると、1.衣類がくすみ汚れる 2.頭部の花の冠がしおれる(頭頂の光が弱くなる)3.腋から汗が流れ落ちる 4.体が汚れ始めて臭くなる 5.楽しむことができなくなりこれら5つの現象が生じるとともに、地獄以上の苦痛を受けるという。

輪廻の本質を書いた豊穣の海の完結編だ。20歳で死ぬ若者が、次の巻の主人公に輪廻転生してゆくという流れとなり、 様々な「仄めかし」が散見され、読み方によって多様な解釈可能な、謎に満ちた作品でもある。(Wikipedia)

一巻菜も「春の雪」は映画化されて「主演:妻夫木聡(松枝清顕)、竹内結子(綾倉聡子)」観たが、全巻読んだあと・・・三島の自決が読み取れる最後の本だと実感した。 あらためて いいね!三島は。

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2024/04/03

卯月***読書は外に限る

2024年4月2日(火)

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GATAと年末に会って以来の4カ月ぶりの会談になった。

いつものヴェローチェに約束時間前30分に着き、【ブレンド】を注文して比較的空いてる奥の旧喫煙ルーム(現在は小部屋の喫煙所だけに変更)に陣取り、持参の三島の【豊饒の海(三部)暁の寺】を読みながら待つ。最近は家より、出先で読むほうが多くなった。

家だとデスクトップPCでYoutebeの自然音楽を流しながら読むのだが、文中の熟語や、知らない固有名詞が出てくると、PCで検索してそのサイを熟読したりして、ページが進まない。

外出には必ず文庫を携行し、待ち時間が長い【日赤】だとページが進み、毎朝の食材買物先では、レジ近辺での10分ほどの立ち読みだ。「こんなところで立ち読まないでよ!」とⅯ婆からクレームがつく。・・・が気にしない。以前、長編モノを空いてきた時間帯の電車に乗って30分先の駅で折り返して1時間読んだこともある。

読書は外に限る!

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2024/03/17

弥生***20℃

2024年3月16日(土)

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なにもやる事がない暖かい今日土曜日は、人が多そうな街に出る気もなく、だらだらと

カーテンの房掛けの交換や、撮りだめた動画を編集したり、不要ファイルを削除したり、余った時間は三島の最後の小説「豊穣の海」の2巻【奔馬】を読みだす。1巻の【春の雪】で20歳で死んだ清顕(きよあき)が親友の本多に転生して再会を約束する。

2巻【奔馬】で18年後の本多は剣道試合で、竹刀の構えに乱れのない一人の若者に目がとまった。清顕付きの書生だった息子飯沼茂之の息子で 飯沼勲18歳だった。どうやら清顕が転生したのが18歳の彼のようだ。

皇室をないがしろにして腐敗した軍や政府や財界に憤り、明治初期の神風連の乱に心酔し自らの命を懸ける少年の思いに、法律家本多が新風連礼賛に批判的感想を述べて思想の均衡を取るが、死を賭けてして国の礎となろうとする純粋な少年を描く。

読み進めていくと、のちの三島自決の予兆を感じた。心情は少年にあるのだろうと思った。

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2024/03/10

弥生***春の雪

2024年3月8日(金)

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もう啓蟄だというのに、【春の雪】が降ってる。

春の雪】⁉って映画があった。三島由紀夫の【豊穣の海】の1巻で、2巻「奔馬」3巻暁の寺 そして4巻の「天人五衰」の入稿日に三島事件で割腹自殺した。

‐‐‐侯爵の令息清顕 は、預けられていた侯爵の綾倉家の聡子と、幼馴染みで姉弟のように育てられて、初恋のようでもあり特別な存在であった。そんおり、聡子が宮家の殿下から求婚される。2歳年下の清顕は聡子に子供扱いされたと思い、自尊心を傷つけられ、突き放したような態度をとるようになり、聡子は失望して婚約してしまう。

清顕の中でにわかに聡子への恋情が高まり、皇族の婚約者となったことで聡子との恋が禁断と化したことから、日常生活からの脱却を夢見る清顕は、聡子と逢瀬を重ね、聡子もこれを受け入れ妊娠してしまう、清顕と聡子の関係が両家に知れ渡った。聡子は知り合いの医師の元で堕胎をさせられ、そのまま奈良の門跡寺院「月修寺」で自ら髪を下ろし出家する。殿下との婚姻は聡子の精神疾患を理由に取り下げを願い出た。

清顕は聡子に一目会おうと春のの降る2月26日に月修寺に行くが門前払いで会えずも、なおも清顕は聡子との面会を希望するが、聡子は拒絶する。そして、雪中で待ち続けたことが原因で肺炎をこじらせ、20歳の若さで亡くなる直前に、清顕は親友・本多繁邦に、「又、会ふぜ。きつと会ふ。滝の下で」と言い、転生しての再会を約束する。‐‐‐

その29歳の清顕が輪廻して、2巻の【奔馬】で同じく脇腹に三つの黒子をもつ青年・飯沼勲が現れ、腐敗した政財界と疲弊した社会を変えんとす彼は、父や塾生、恋人や財界重鎮らに翻弄され孤独を深め、 純粋さを求める青年は、たった一人の叛乱へひた走る。

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2023/11/18

霜月***山椒魚

2023年11月17日(金)

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昨夜未明から降り出した雨が、だんだん強くなり、《あ~日赤に行く日だというのに》とスマホの天気予報を見る。10時過ぎに診察券・健康保険・財布と【山椒魚】だけを持って大きな傘を差し、Ⅿ婆・サザエさんと三人で10分先の駅に向かう。

「12月4日の手術」の具体的な話を担当医から聞くために、やってきた。川崎のタエコさんも病院で合流する。予約時間の30分前に着いたが、こんな酷い日にも拘らず、病院は混んでいた。再来受付機に診察券を入れアウトされた受付票を呼吸器20番の外来受付に提出し、呼ばれるまで「待つ」。

受付上の診察状況を表示するモニターの番号を見ると、先客を示す番号が三つあるので、一人20分とすると60分後あたりに呼ばれそうなので、空いている場所へ4人で、移動する。一応受付票の裏のQ℞コードから診察順位が確認できる、《1時間かぁ》とこのために持参した文庫本を読みだす。

外出時には文庫をいつも携帯する、今日は【山椒魚】だ。あらすじはこうだ。

‐‐‐ある岩屋に山椒魚がいた。二年の間に頭が大きくなりすぎて、岩屋から出られなくて、悲しみ嘆いていたが、空威張りして尊大に構えていた。外の世界の小魚の様子を眺めて気を紛らわしていたが気持ちは晴れない。ある夜、山椒魚は岩屋の外へと試みたが失敗し、岩屋の中の小えびにひどく失笑されてしまう。

 何度も挑戦する山椒魚は失敗を繰り返し、孤独と絶望に陥る。鬱々と日々を過ごしているうちに山椒魚は悪い性質を帯びてくる。ある時、蛙が岩屋に入ってくると自分の体で岩屋を塞いで閉じ込めてしまう。相手を自分と同じ状況にすることが痛快だったのだ

蛙とは口論し続けたが、しだいに口を聞かなくなり睨み合いの生活が続いた。二年の時が経ち蛙が先に死にそうになる。蛙の嘆息を聞いたことにより、自責の念にかられた山椒魚は、蛙に今の心境を問う。蛙は山椒魚の気持ちを理解した上に許す気持ちでいると伝えるのであった。‐‐‐

「〇〇さ~ん」と20番の外来受付前で呼ばれた。「先生より、採血してCT検査とX線検査、そして採尿を先にお願いします」との事で約40分の検査を終えて、手術の説明を受けたあと、入院手続きを済ませて14時に日赤を後にした。

「朝9時から夜9時までかかる大手術になります」と宣告された身体、そして社会活動から除外された後期高齢者、振り返ると自分都合で世間をとらえてきた,頭でっかちの団塊世代のオイラは、未来の希望もない山椒魚のようだ。

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2023/10/30

神無月***作家

2023年10月30日(月)

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長い夜春樹の世界入り浸り   与野凡夫

‐‐‐突然、大学時代のある日突然、四人から絶縁を申し渡された。理由も告げられずにーーー。「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」を昨日から読みだした。

このところ、読む本は【村上春樹】もので、すっかり彼の世界に入り浸って入る始末だ。これで長編10冊目だが、初期に購入した「ねじまきクロニクル」「ノルウエーの森」「海辺のカフカ」「1Q84」はこの1年で二度読みしてからおもしろさを実感し、今では、未読本を図書で調達しているほど、一辺倒になっている。

興味ある本を書く「作家」を知りたくて、《つまんなかった》本は、一度きりで、《面白い本》は数冊読んで《まだ面白い》ければ、一辺倒で読み続ける。最近では、【辻仁成】、【谷崎潤一郎】【橋本治】【金原ひとみ】【西村賢太】【中上健次】【星野智幸】【多和田葉子】【開高健】【大江健三郎】【原田マハ】【川端康成】【夏目漱石】【三島由紀夫】か。

話しが飛ぶが、最近は近代(明治~戦争終結)モノの代表作品は【Youtube 】の朗読があり、漱石の長編の【虞美人草】などそれで寝ころびながら聴いたことがある。・・・違反だろうか?

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2023/09/19

長月***辻仁成

2023年09月19日(火)

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Ⅿ婆の甲状腺腫瘍の検査日に日赤へ朝一番に付いていく。

今朝も暑い朝で、日傘を差してとりあえず【さいたまスーパーアリーナ】北端に向かい、やっと日陰に入り傘をたたむ。200m先のけやき広場にエスカレーターで上がるとあと100mで日赤2階正面だ。

連休明けで、予想どおり受付は混雑している。それを横目で見ながら、診察券を自動受付機に差し込み、アウトされた受診票を取り、皮膚科23番口に提出する。「少したって〇〇〇〇さ~ん」と呼ばれて、受診室前のベンチに座り、呼ばれるのを只管待つ。

付き添いのオイラは、空いてるベンチで、辻仁成も【白仏】を読む。ほど良い雑音と涼しいベンチで直ぐに小説の中に入り込み、没頭する。章の切れ目に、Ⅿ婆の様子を見に行くと、まだベンチに待機だ。元の場所にもどり、【白仏】の続きを読む。数章読み進んだころ、移動すると、Ⅿ婆が手をあげてサインを出す。

「終わったよ!、検査は触手で大きくなってないので、また来年の今日検査します」との結果で、10時の予定が10時20分で終わった。「よかったじゃない?良性腫瘍で、オイラ悪性腫瘍だけど」と笑って、cocoonシティのスタバでカフェミストを飲みながら、また【白仏】を読む。

今週は辻仁成 文庫週間だ。「海峡の光」(芥川賞)「ピアニシモ」(すばる文学賞)を読む、そして現在「白仏」(仏・フェミナ賞外国文学賞)、を読み続けている。辻仁成の人物像はTVで知ってるが「チャラいジジイ」のイメージで、今回初めて小説を読み続けてチャラさが消えた!。オイラの好きなタイプの本を書く。多才な辻仁成を知った。

まだ読んでないが、書棚には「アンチノイズ」「母なる凪と父なる時化」二冊が未読で置いてある。楽しみだ。

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2023/09/09

長月***1Q84年から1984年に戻った。

2023年09月09日(土)

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台風を春樹1Q84やり過ごす   与野凡夫

台風直撃予報で、j子叔母の訪問を辞めて、1Q84最終5話~6話を一気に読み通した。

4話でーー「天吾くん」と青豆は言った。そして引き金にあてた指に力を入れた。ーーと青豆は終わった!。・・・が5話を読むと、

‐‐引き金にかけた指に力を入れたときから、まわりの騒音はそっくり消えていた。そこは死は暗いものでも怯えるものでもなかった。胎児にとっての羊水のように自然なものであり、自明なものであった。そして青豆は声を聴いた。その響きのなかに、青豆は懐かしい温かみを聴き取ることができた。声はどうやら彼女の名前を呼んでいるようだった。

青豆は引き金にかけた指の力を抜き、目を細め、耳を澄ませた。やがて声は遠くなり、無音の中に吸い込まれていった。栓がとれたみたいにまわりの騒音が一挙に戻ってきた。気がついたとき、死ぬ決心は青豆の中から失われていた。‐‐‐。

青豆と天吾、二人は月が二つ出ているこの1Q84の世界の「物語」の深い森を抜けてめぐり逢って、一つきりの月が浮かぶ夜空に向かって、地上の資材置き場から1Q84の出口にむかって、上っていき数分後青前は階段を上り終えた。やがて雲は切れ、月が姿を見せる。「月はひとつしかない。」「私たちは1984年にもどってきたのだ。もとあった1984年だ!?」「ただまだ1984年かはわからない」

読み疲れたぁ!!

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2023/09/08

長月***台風に「トットちゃん」

2023年09月8日(金)

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台風が来るらしいので、8日の「j子叔母訪問延期」をLINEで告げた。早々にj子から「残念だけど仕方ない」と返事を貰い、台風読書には口直しに昨日借りてきた「窓際のトットちゃん」を読むことにした。

先日の新聞で「俳優の黒柳徹子さん(90)が、自身の子ども時代を描いたエッセー「窓ぎわのトットちゃん」(講談社)の続編が、10月3日に刊行される。」のを知り、1981年にベストセラーになった一作目を読んだ。

‐‐‐「きみは、ほんとうは、いいこなんだよ!」。小林宗作先生は、トットちゃんを見かけると、いつもそういった。

「そうです。私はいい子です!」そのたびにトットちゃんは、ニッコリして、とびはねながら答えた。ーーートモエ学園のユニークな教育とそこに学ぶ子どもたをいきいきと描いた感動の名作‐‐‐。

「マサオちゃ~ん」ーーー学校の帰りに、崖の下を通ったときだった。マサオちゃんが、仁王立ちに立っていた。突然、トットちゃんに大きい声で叫んだ。「チョーセンジン!」それは憎しみのこもった、鋭い声で、トットちゃんはこわかった。意地悪をしたこともない男の子が、自分にそんなこといったことにもびっくりした。

帰ってママに言うと「かわいそうに・・・。きっとみんなマサオちゃんに『朝鮮人!朝鮮人!』というんでしょうね。だからそれは人に対しての悪口の言葉だと思ってるのね。言葉はマサオちゃんにはまだ、わからいのよちいさいから。

「窓ぎわのトットちゃん」の続編が楽しみだ。 あれぇ台風は行ってしまったらしい。天災に強いさいたま新都心街だ。

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2023/09/07

長月***「1Q84」再読

2023年09月6日(水)

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日赤入院の後半から読み始めた春樹の「1Q84」6連作も終日読み耽ってあっという間に4冊目を終えた。

1Q84book2後編‐‐‐「青豆、と彼は呼びかけた。それから思い切って手を伸ばし、空気さなぎの中に横たわっている少女の手に触れた。・・・・・天伍と青豆、空に二つの月が浮かぶ1Q84年の世界で、二人はもう一度めぐり逢えるのか。深い森の中へ分け入るように、物語は続いていく―」

1984年の世界にあった首都高の非常階段は1Q84年にはもう存在してなかった。それを確かめた青豆は銃口を口の中に突っ込んだ。銃口はまっすぐ大脳に向けれられていた。意識が宿る灰色の迷宮に。ーーー「あ~青豆はあれほど会いたいと思ってた天伍を生かすため死を選ぶんだぁ」と読み終えた。

集中して読むのはいいが、休憩を取らないと、読みつかれた。夕方、小雨交じりに図書館まで散歩がてらに予約本を引取りに行く。体調はいい。

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